12+1

なんだかんだで、先月の公演から一か月が経ちました。

あれから一か月の間に実に12本の演劇のお話を僕は見ています。

最近年間5~6本位しか演劇公演を見ていない僕にとって、またこのコロナの時代にあって、一か月でこれ位のお話をみる機会を与えて頂けたのは、やはり幸運だと思っています。

 

自分が運営した公演をプラスすると12+1

 

個々のお話の感想は、まあおいていおいて、そこで一番感じたのは、「演劇公演の観劇」って、いわゆる「感染リスク」が低いよね~て事です。ことお客さん同士から感染(拡大)するリスクはとても低いと、公演もしたし、観劇もした経験から思いました。

 

なんとなく、少し前にお客さんを巻き込んだクラスターが発生した演劇公演の印象が強く、いまだに、劇場って、怖いよね~、いいのかな?みたいな印象はあるかと思いますが、冷静に考えると、客席でそんなに大声で話すことも(今は特に)ないし、みんなマスクをしている状況からすると、体調が悪くて、終始ゴホゴホ、みたいな人が隣にでもいない限り、かなり安心して観劇出来ると思います。みなさん、穏やかに座ってるだけですから。

 

会話も少ないから飛沫も飛ばないし、劇場の換気システムはかなりしっかりしているみたいですし。

客席と舞台の距離が近いなら、その対策を取ることで、クラスターみたいな状況は生まれ難いと、実際参加して強く思いました。

鬼滅の刃ブームで、多くの方が、映画館に足を運んでいると思いますが、その観劇状況となんら変わりません。その辺り、演劇公演を見に行きたいけど、躊躇する方がいましたら、もっと周知されればいいのになあ~と思います。

 

ただ、お客様を迎える事とは別に、公演出演者や参加者同士の、クラスターは、これはもう、どれだけ対策していても、出るときは出ると思うんです。換気や消毒やマスクやうがい検温、今どこの稽古場でも行われていると思います。それでも、どこかで誰かが(役者やスタッフが)気が付かず感染していたら、参加者の中でクラスター化する可能性の高さは、お客様が観劇する時の比ではありません。

 

やっぱり「密」である事はあるから。

 

そこを今後僕自身もそうだし、社会がどうとらえるのか?

 

クラスターが発生したとして…

身内だけで済んだし、重症化しないで回復したなら良かったとみてもらえるのか?

こんな時期に自分の好きなことしてけしからんと非難されるのか?

 

10月の公演はたまたま、そういう事がありませんでしたが、今後、やっぱり不安です。

 

いつでも手軽に安価で何度でも検査が受けられるようになるか、有効な薬やワクチンが出来てただの風邪となるか、社会がこのウイルスを受け入れるか、とにかく、何かが来年には変わってほしいと思います。

 

先日みた公演のパンフレットには沢山のチラシが挟み込まれ、そうそう、コレコレと思いました。どの公演も安全に終われるといいなあ~とか、岩手ですらこんなんだから、大都市圏の公演って本当、神経持つのかな~とか勝手に思ってしまいました。

 

2011年地震津波放射能以降、僕はお話を作る姿勢を変えました。変えたというかこれまでと同じでは太刀打ち出来ないと感じました。まあ思ってるだけで、見た目は変わってないかもしれませんがとりあえず社会派SFという前置きはやめました。

 

2020年、人が集まるのがダメなんて、SF小説の設定みたいなこの時代、やはり何等か変わらければいけない気もしますが、どうしたらいいか、今はよくわかりません。

 

ふむふむ