パンフの言葉~草稿~

さて、9月あと1日で終わり。

公演本番まで一週間と少し。

中々手付かずだったパンフ言葉、草稿です。

まあ、変更するかもしれませんが、恒例とう事で…

 

ご挨拶

 

 本日は、連休中の大変ご予定の多い中、天体望遠鏡17回公演にご来場頂き、誠にありがとうございます。

開場が開演の30分前ですので、公演予定時間70分、合計100分程度、何卒お付き合い下さい。

 

 昨年2021年の公演を持ちまして、天体望遠鏡20周年を迎え、気持ちも新たに今年21年目となります。

成人年齢の引き下げはあれど、やはり20才を過ぎてからが本当の大人…のような心持でもありますので、ようやく劇団として大人に、成熟した大人の内容がお届け出来ればいいのですが、三つ子の魂百までともいいますし、あまり変わり映えしないかもしれません。

 

 21才…自分に置き換えると、遥か昔のお話ではありますが、その頃私はまだ演劇をしていませんでした。

映画が好きで、同級生二人を誘い、映画もどきのお話を撮影2日で作ったのが丁度その頃です。誘いというか、授業中に、映画の台本もどきのようなモノを書いていたら、一人に見つかり、読ませたら悪い反応ではなかったので、じゃ「撮るか」みたいな、その時その場にいたそこまで仲良くなかったもう一人も成り行きで誘い「じゃ川辺家集合な!」大抵の事は「ノリ」で出来ちゃう時代でした。そこから2人と仲良くなり交流は今も続いています。一人は警視庁、一人は老健施設で社会福祉士、最近会えていないのがさみしいです。

 

 演劇を見るきっかけは、22才の頃、学校に置いてあった無料チケットでした。どこの劇団か忘れましたが、学生劇団の公演チケット、冷やかし半分で見に行ったら予想以上に面白く、そこから「ぴあ」を見る際、映画の欄だけでなく、演劇の欄もチエックするようになりました。今の若い方には想像できないかもしれませんが、当時情報を得る手段は雑誌が主でした。この時間で見られる、映画は何か、演劇は何か、歌舞伎は?落語は?展覧会は?ひねくれた学生だったので、大多数が興味を持ちそうな芸術、エンタメではなく、「それ知ってる俺」みたいな、時間とお金の続く限り、そんな鑑賞ばかりしていました。

 

 正直「映画」よりも下に見ていた「演劇」ですが、手を伸ばせば届きそうな距離で行われる「小劇場」の空間は、思っていたより刺激的で、「感動」と「驚き」に溢れています。勿論、当たり外れはありましたが、それは「単館」系の映画も同じ。これは以前の「ご挨拶」にも書きましたが、そんな観劇経験の中で、ベスト3に入る公演が、2000年、東京学芸大学「獏」卒業公演~夜の子供~です。正直何がそこまで、胸に迫る要素だったのか、理由が解明できていませんが、未だに鮮烈な観劇体験で、忘れられません。プロを目指している訳でもない僕たちが、なぜ、「有料公演」をしているのか、悶々としながら、プロではない学生劇団が僕に与えてくれたあの瞬間が、この活動の一つの答えにならないか?前も書きました…答えでなければなぐさめに。

 

 そんな瞬間を目指し、準備し、今日を迎えます。などなど…

 

なんか前書いた事の繰り返しなってますね。齢です。

おんなじことばっか、言いたくなる。

もう少しアレないといけません。

おう!