2020年の活動について

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今年の活動につきまして、しっかり説明していなかったので、ここで改めて…

 

年初に第15回公演「ネバーランドマップ」を今年10月に行うと、宣伝しておりましたが、予定していた演目での10月の公演を延期いたします。

大変申し訳ございません。

 

公演延期の理由は大きく3つあります。

一番の理由は準備不足です。

当初今年の3月末から練習開始を考えていましたが、非常事態宣言が発出され、「外出の自粛」及び練習場所も軒並み「市外」からの出入りが出来なくなり、結果4,5月丸々練習出来ず過ごしました。

6月に入り徐々に岩手県内の活動に制約は無くなりはしましたが、やはり6月も練習を行うことが出来ませんでした。

これまでの公演は約半年間の準備期間を設けていた事、役者全員が普段仕事をし、週末の時間を練習時間に充てていた事を考えると、約三か月では、本番までの練習時間を確保することができないということがその理由です。

二番目の理由は、先の見えなさです。

本日7月6日、昨日の段階で東京の新規感染者数が連続で100名を超えたというニュースがありました。未だ感染者の報告のない岩手県ですが、あと三か月後、その状況や、公演を巡る状況がどのように変化しているか、全くわかりません。つまり10月は公演出来るのか?

準備不足を補うため、週末に行っていた練習に平日夜を加え、必要な練習時間を確保するアイディアはありますが、10月に、公演(観劇)出来る状況にない、となる不安が拭えず、そのリスクやダメージを考えると当初予定していた演目での公演を目指す事は出来ませんでした。

三番目の理由は、2にも関連しますが、今回のお話で目指していた事。

今回の公演は出演者の数、スケール共に、これまで19年間の活動のうちで一番大きなものを考えていました。それに伴い、お客様の数も過去最高を目指していました。

客席等々のガイドラインやそこから見込まれる赤字額もさることながら、今、劇場で演劇を気軽に見れるだろうか、もっと具体的に言うと、「見に来てね」と僕自身知り合いを気軽に誘えるか?

今年の10月、準備が整い、劇場からOKがあり「公演」出来る状況にあったとしても、お客様の心理が整っていなければ、過去最高の集客数という目標が達成される見込みはありません。心理が整っていなければ、間引いた席も無意味だと思うんです。

 

以上の理由から、今年予定していた演目「ネバーランドマップ」を来年以降に延期する決定をしました。

 

期待してくださった皆様、大変申し訳ございません。

 

その方向が出たのが5月末の話し合いの場でした。

 

そこで、次に僕が考えたのが、上記の問題点をクリアできれば、公演は難しくても活動は出来るよねって事です。

この三か月で準備が可能な台本で、なおかつ、公演に固執しなくても、僕らには映像部もあるよね~

そこで6月からの一か月で7分位の短編と40分位の中編を書きました。

7分の方は短いので別としても40分の方、まともに新しいお話を書いたのは3年ぶり。

ああ、まだ僕にも台本を書く力があったのかと安心しましたが、先日役者の皆さんと読んでみて、思っていたよりも面白くなりそうです。

全体で50分位になると思います。

タイトルは「2020~でたらめな男の帰宅の顛末~」

まあタイトルはなんでもよかったんですが折角なので2009年に公演した「1999~でたらめな男の引っ越しの顛末~」と対になる感じにしてみました。

タイトルからも、「今」の一部を切り取ったつもりではいます。

長くもないし、これまでだって客席「密」になった経験もないから、10月3日、4日、公演的なことが出来るのか?

わかりません。無観客やごくごく内輪の撮影会となる可能性もあります。

でもそう覚悟しておいて、結果「公演」出来たらそっちの方が心が晴れやかです。

これまでの映像部の甘えを捨て、お客様を呼べるクオリティーを確保したいと思っています。

 

なので、今は公演しますとはっきりは言えませんが、公演出来そうなら公演するし、出来ないならできないなりに形に残すし、そんな、どっちにも転べる活動を今年は行っていきますので、よろしくお願いいたします。