パンフの言葉~草稿~

今年もこの時期がやってきました。

公演まであと2週間。

今日だけで、アンケートの作成と開場時のBGMの選定を終えました。

こんな事書くとアレですが、開場中の30分、特に早くいらしたお客様を、退屈にさせない工夫って、どこの団体さんもされているとは思いますが、僕の場合は、開場中に流れるBGMとパンフの「ご挨拶」がそれだったりします。まあなんらか読める言葉を綴れたらいいし、おや?みたいな曲やなんらや流れてたらいいなあって。

 

ま、そんな感じで修正すると思いますが今回はこんなご挨拶の予定です。

 

本日は天体望遠鏡18回目公演にご来場頂き誠にありがとうございます。

今回の公演、世間的にはコロナの縛りが緩和され、お客様へのマスクのお願いや、個人情報のご記入、席の間隔、等々がコロナ以前に戻り、初めての公演となります。それでもセットの関係で、舞台と客席とは2M位空いていますし、僕らの人気の関係で、そんなにキツキツの座席でもありませんので、そこまで何かが変わった実感はありませんが。

 

今回の公演は2007年北上展勝地に野外テントがあった当時、行った野外公演の「再演」となります。かれこれ16年前です。私は31才。2002年の旗揚げ当時から「野外公演」と「東京公演」は私の2大目標でした。5年を経てその一つに挑戦できる。当時の私は有頂天になり、今以上に計画性がなく、なにより経験不足でした。

鉄パイプがしなる事を知ったのも、ブルーシートは風にあおられると「バサバサ」うるさい事や、手作り水槽じゃ水の圧に耐えられない事、川の側って大雨降ると氾濫の危険があるよね~、夕方日が暮れず暗転のつもりでやったけど、ではけ丸見えじゃんとか、もうあげるとキリのない、計算違いの数々。

これまでも、無茶な事はしてきたつもりでしたが、思いの強さだけではどうにもならないことを、現実という掌で、地面にぐーって。そんな苦い公演でした。

アレから16年。震災があり、SNSの時代になり、コロナがあり、様々な変化はありますが、今回様々な出会いの中で、理想のキャストを得、幾ばくかの経験値を追加し、再挑戦となります。

それでもこの文章を書いている公演2週間前でも、台本に書いたト書きをどうする?みたいな部分もあり、人の本質って変わりませんね~。

 

そうそう、僕らの公演のパンフのような粗品。その歴史は2007年にタオルを付けた所から始まります。なんでタオルとつけたかというと、お客様には裸足で客席に居てもらって、客席の床を水浸しにしたら面白いかな、で、濡れるから、帰る時に拭くためのタオルの意味合いでしたが、実際感電の危険があり、その演出は断念した記憶があります。もしくは裸足にはなってもらったけど、こう配の関係で水浸しにならなかったか、いずれ感電事故には至りませんでした。セーフ。

その流れで毎回ではありませんが、パンフに粗品を付ける文化が生まれました。ま、それだけの話ですが思い出したので書きました。

なんだか取り留めのない文章になりました。すみません。

僕の前説が終わり4分後にスタートします。

それまで今しばらくお待ちください。

そして出来る事ならまたお会いしましょう!

 

作演出 川辺健