パンフの言葉~草稿~

さて、9月あと1日で終わり。

公演本番まで一週間と少し。

中々手付かずだったパンフ言葉、草稿です。

まあ、変更するかもしれませんが、恒例とう事で…

 

ご挨拶

 

 本日は、連休中の大変ご予定の多い中、天体望遠鏡17回公演にご来場頂き、誠にありがとうございます。

開場が開演の30分前ですので、公演予定時間70分、合計100分程度、何卒お付き合い下さい。

 

 昨年2021年の公演を持ちまして、天体望遠鏡20周年を迎え、気持ちも新たに今年21年目となります。

成人年齢の引き下げはあれど、やはり20才を過ぎてからが本当の大人…のような心持でもありますので、ようやく劇団として大人に、成熟した大人の内容がお届け出来ればいいのですが、三つ子の魂百までともいいますし、あまり変わり映えしないかもしれません。

 

 21才…自分に置き換えると、遥か昔のお話ではありますが、その頃私はまだ演劇をしていませんでした。

映画が好きで、同級生二人を誘い、映画もどきのお話を撮影2日で作ったのが丁度その頃です。誘いというか、授業中に、映画の台本もどきのようなモノを書いていたら、一人に見つかり、読ませたら悪い反応ではなかったので、じゃ「撮るか」みたいな、その時その場にいたそこまで仲良くなかったもう一人も成り行きで誘い「じゃ川辺家集合な!」大抵の事は「ノリ」で出来ちゃう時代でした。そこから2人と仲良くなり交流は今も続いています。一人は警視庁、一人は老健施設で社会福祉士、最近会えていないのがさみしいです。

 

 演劇を見るきっかけは、22才の頃、学校に置いてあった無料チケットでした。どこの劇団か忘れましたが、学生劇団の公演チケット、冷やかし半分で見に行ったら予想以上に面白く、そこから「ぴあ」を見る際、映画の欄だけでなく、演劇の欄もチエックするようになりました。今の若い方には想像できないかもしれませんが、当時情報を得る手段は雑誌が主でした。この時間で見られる、映画は何か、演劇は何か、歌舞伎は?落語は?展覧会は?ひねくれた学生だったので、大多数が興味を持ちそうな芸術、エンタメではなく、「それ知ってる俺」みたいな、時間とお金の続く限り、そんな鑑賞ばかりしていました。

 

 正直「映画」よりも下に見ていた「演劇」ですが、手を伸ばせば届きそうな距離で行われる「小劇場」の空間は、思っていたより刺激的で、「感動」と「驚き」に溢れています。勿論、当たり外れはありましたが、それは「単館」系の映画も同じ。これは以前の「ご挨拶」にも書きましたが、そんな観劇経験の中で、ベスト3に入る公演が、2000年、東京学芸大学「獏」卒業公演~夜の子供~です。正直何がそこまで、胸に迫る要素だったのか、理由が解明できていませんが、未だに鮮烈な観劇体験で、忘れられません。プロを目指している訳でもない僕たちが、なぜ、「有料公演」をしているのか、悶々としながら、プロではない学生劇団が僕に与えてくれたあの瞬間が、この活動の一つの答えにならないか?前も書きました…答えでなければなぐさめに。

 

 そんな瞬間を目指し、準備し、今日を迎えます。などなど…

 

なんか前書いた事の繰り返しなってますね。齢です。

おんなじことばっか、言いたくなる。

もう少しアレないといけません。

おう!

やる事リストが減らない

さて、今年の公演まで一ヶ月を切り、練習回数も両手で数えられるくらいまでのカウントダウン。

色々と進めているはずですが、公演までに決める事、準備する事のリストがなかなか減らない、なんならリバウンドしてるんじゃないか、そんな焦りもあります。

 

まずはこの時期考えるのは、公演パンフレットのあいさつ文。アンケート用紙の作成。

知り合いへのお誘いメール。舞台のではけの素材どうするか。ケコミの塗装と加工。材料の買い出し。煙突要る?要らない?消防への届け出。小窓みたいなの作る、作らない。物販用のDVD作る、作らない。などなど。

まあ好きでやっている事なので、苦ではないんですが、目まぐるしい。

 

昨日は、さくらホールさんのラジオで、来月の公演を取り上げて頂きました。

何度かラジオに出させていただいていますので、それなりに、イメトレして臨みましたが、なんだかまとまった話が出来ず、落ち込みました。

関係ありませんが、ここ一週間位、3時に目が覚めます。年取って膀胱が固くなり、おしっこしたくなるのね。まあ齢のせいもありますし、公演が近づき、そわそわしてるせいもあると思いたいです。

 

ラジオで聞かれたらお話しようと思っていたことがあります。

今回のタイトル「アンブレラプロジェクト」ってどんな意味合いですか?

ストーリー(内容)については、お話出来ましたが、タイトルについて聞かれたらこんな事を答えようと思っていました。

 

 最初は、タイトルにあまり深い意味はありませんでした。ネットフリックスでやっている海外ドラマ「アンブレラアカデミー」やゲームバイオハザードの「アンブレラ社」、そんなアンブレラって響き、なんとなく気に入ったのが着想の一歩です。

その後、アンブレラ(傘)は雨をしのぐもの、とするならば、恵の雨なんて言葉もありますが、やはり雨には濡れたくないし、雨というものをもっと大きな概念、降りかかる災難であったり、今(自分)世界を覆っている不安であったり、不穏なものとして雨を捉えた時に、それに対抗できる傘の計画、今に必要なもの、のような意味合い、それがこのタイトルであり、僕たちが10月に立ち上げたい物語ではないかと思い、準備しています。

 

まあ、わかるような、わからないような、説明ですが、そんなお話を作りたいと思っています。

 

よろしくお願いします!

 

ticket.corich.jp

 

 

あと一ヶ月

10月8-9日「アンブレラプロジェクト」

さて、二ヶ月以上、何も更新していなかったブログですが、何もしていなかったわけではなくて、練習してました!

そして9月。

ああ、あと一ヶ月足らずで公演日を迎えます。

思えば、一年前の今頃は、「緊急事態宣言」で、練習も休止していた頃です。

まさか、今年もコロナにビクビクしながらの公演する事になるとは思いませんでしたが、まあ致し方ありません。

 

昨年20周年をこっそり迎え、21年目の天体望遠鏡

 

前にも書いたかもしれませんが、今年の公演の目玉は、なんといっても客演の皆様ではないでしょうか。

SummerSummerのトシヤさん、いつかご一緒したかった同級生菅野さん、そして演劇初挑戦の山崎さん。この3人がとにかく素晴らしいです。

加えて、照明にボーイズドレッシングの平戸さん、音響にTEAMHACCHの藤原さんをお迎えし、ここ天体の現場?みたいに思う事もありますが、新鮮な気持ちで練習が出来ています。

 

だからでしょうか。川辺の謎演出がさく裂し、あ、それメモするほどの事じゃないですよ、と、後で見返して、謎が謎を呼ぶ、展開じゃあないのかな?と思いますが、真摯に取り組んでいる皆さんの姿勢に頭があがりません。

 

それ以外でも、阿部さん、小原さんの中心に衣装、小道具、装置。精力的に働いてくれています。それいる?冷静に考えると思うけど、まあ欲しいって言ってる僕だし。そもそも台本に書いたの僕だし。あった方がいいよね~。大変だけど、そういう細かい所、10年前は、届かなかった痒い所に、手が届きかけてる感じ、我ながらうれしくなります。

 

素晴らしいから沢山の人に見てほしい。

 

という事で昨日からチケット予約受付開始しました!

チケットの予約(購入)はこちらから!

 

今、僕が誰かに言って欲しい事を、役者さんが、体現してくれています。

 

そんなお話をあと一ヶ月で、みやすく、作りたいと思います。

よろしくお願いします。

70分

先週はボーイズドレッシングさんの公演を観劇の為、土日の練習を完全休みとしました。で、今週より、感動さめやらぬままに練習再開。

 

なんだかしばらく練習していないような気がしますが実質2週間のインターバル。

ああ、これまでの練習がゼロに戻ってないといいけどね。

 

その間、僕は特に何かしていたわけでもなく、作中の一言ネタいくつかぼんやり考えたり、あらすじみたいなの書いてみたり。

まあ公演スケジュールはだいたい作ったので、前進は前進です。

 

チラシ作りも佳境。今回も嵯峨さんにお願いしているので、素敵なチラシが出来ると思います。

 

で、最近心がけている事がありまして、チラシや他の広報含めなんですが

公演に関する事前情報は多いに越したことはないよねって事です。

 

例えば、あらすじって、すんごく書くの、まとめるの、僕は苦手ですが、でもお客様の側からするとあった方親切だよね。どんなお話かわかった方が、見に行くかどうかの参考になるし、観劇中迷子になる事少ないし。

公演時間も予め言って欲しいよね。そのほうが終わった後の予定も立てられるし。

 

という事で、あらすじらしきものをまとめ、公演時間も70分と決めました。

本当は65分位になるといいと思いますが、2ページ位追加予定のシーンがまだかけていないので、保険をかける意味で70分

 

まだ練習も始まったばっかで、何分になるか、言えるのか?

はい、これは、前にも書きましたが、僕の場合、自分の書いた台本の総文字数をある数で割って出た数字を理想的な公演時間と計算しています。

ある数というのは、これまで公演して、まあまあ、だらけなかったと思われる公演時間を参考に。

これ結構アテになるので、何回か、同じ作者の台本で公演していたら、計算出来るとおもうんですね。

 

つまり、そこに到達するテンポを持つことが、練習の最初の課題です。僕筆頭に人の間隔って曖昧で、特にやってる側からすると、結構この余韻いいじゃんとか思うんだけど、実際そうじゃないこと、何回も経験しているので、機械的にでも、この時間に収める、その為に、無駄な時間を削る、事目指した方が、結果、みやすかったりすること、あるある。

 

ま、そんな事いいながら、思い付きで、シーン増やしたり、しつこく繰り返しを要求したりしていますが、でも、枠に収める。これを最初の課題として、今日からの練習に臨みたいと思います。

 

おう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平台が足りない

練習を始めて一週間。

この半年自堕落な生活をしていたので、急にメリハリのある日常が始まり、一週間が早い早い。

もう土曜日の練習が出来ると思うとワクワクします。

 

今年の公演は、今月ボーイズドレッシングさんに出演する、小野さんの働きで、これまで出会えていなかった役者さんスタッフさんへの声かけもあり、現段階で、全ての数が足りているという、望外のスタートが切れています。

 

小野さんいい仕事してくれました。

 

その為、私川辺も今回は、演出に専念出来ます。川辺出ません。

 

まあそれがいいことなのかどうか、演出に専念した結果、いつにもましてわかりずらい例えが増えそうな、気配はありますが、ぜひぜひ、呆れずに10月まで誰も脱落することなく、完走して欲しいです。

 

人員にもメドが付いたため、早速舞台図の作成に取り掛かっています。

 

しかし、何も考えず、これくらいここに欲しいかなと思ってサクッと作ったら、さくらホールの小ホールに入りませんでした!おいおい。

 

さすがに中ホール規模は僕らには荷が重いので、再度練り直します。

 

今週末も練習。

 

増えた段取りに戸惑う顔が目に浮かびますが、本番は10月。

 

今出来なくても、本番で出来ればいい。

 

役者の皆さんにはぜひ、そんな開き直りで、大きな心で、居て欲しいです。

 

 

 

ご無沙汰しております。

天体望遠鏡です。前回の投稿からちょうど、半年後のブログとなります。

この半年、劇団としての活動がなかった為、更新する話題もなく、半年。

 

私、川辺の話で言うと、なんやかんやと慌ただしく、今年特にやりたい事もなく、

どうしたものかと4月まで途方に暮れておりました。

 

が、何とか今月に入り、今年公演予定の台本も完成し、製本もして、今週末からの練習開始。

 

昨年の20周年、区切りの公演を終えて、それなりに満足してしまっている自分がいて、悔しさや自己嫌悪や、そういった負の感情が、創作の原動力だと僕は思っていますし、実際、僕の場合はそうですから、わかりやすい言葉で言うと、ハングリー精神が、今、ないなと、まして、そんなものを、自分から得にいくのも、違うし…などなど、そんなこんなで、結局以前に書いた台本を大幅に変更した、真新しさ、全くないにも関わらず、完成までかなりの時間を要しました。

 

その間、ドクターXをシーズン1から見直したり、ゲームやったり、夏休みの宿題、終わらないアレ、みたいな日々を悶々と過ごしておりました。

 

まあ、そんな日々を超えて、「おわり」まで書いたことだけは、でかしたと思います。

 

取り組む前より、満足の出来にはなりました。

 

今回は、天体初出演の役者さんも複数いる予定ですので、そこが一番の見どころです。

 

今年の公演は10月8日、9日、北上市さくらホールで行います。

 

今年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

いくつかご報告です。

10月23日、24日の公演から一か月が経過いたしました。通常2週間をメドと言われているお客様の個人情報ですが、北上の芸術協会のガイドラインで3週間の保存と言われておりましたので、先日、三週間が経過した段階で、今後のDMをご希望のお客様以外の個人情報につきましては、破棄いたしました事、ご報告いたします。

繰り返しになりますが、ご来場のお客様には、安全な公演の為に様々ご協力頂き、心から感謝申し上げます。

 

ご報告の2つ目です。

 

2018年の映像部より活躍してくれていた四日市舞、小倉千夏の2名が天体望遠鏡の所属から離れる事になりました。

四日市は今後も演劇活動を続けるとの事でしたので、所属に関わらず、彼女への変わらぬご支援をお願いいたします。これは彼女にも伝えましたが、タイミングや諸々が合えば、また一緒にお芝居を作りたい気持ちが僕にはあります。彼女がまた天体に出たいと思えるような作品作りを、目下の目標にしていきたいと思います。

僕が嫉妬する、活躍を期待しています。

 

3つ目の報告です。

HPを更新しました。

毎回需要があるかはわかりませんが、今回も公演台本を公開しています。

興味がありましたらぜひ。

 

以上、ご報告です。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

公演から一週間経過

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この時世ですので、手放しで公演終了しました!と言えるのはもう少し先ですが、岩手県内の状況を見る限り、今の所は、昨年ほどビクビクしていないのも事実ではあります。あと一週間と少し、何も無いことを願うばかり。

 

本番前の練習中にカメラマンの髙橋さんに沢山写真を撮って頂きました。

様々いい写真はあるんですが、今の所、僕のお気にいりの一枚はこれです。

なんか、弁慶みたいで格好いいと思いました。齊藤さんこんなことしてたんですね。

この写真だけでも「ぐっ」とくるものがあります。

 

さて、一部の方から好評だったので、来られなかった皆様の為に、パンフレット言葉こちらに掲載します。前回の草稿とそんなに大きな変化はないんですが…

 

ご挨拶

 

本日は天体望遠鏡16回公演にご来場頂き誠にありがとうございます。

昨年より続くコロナ禍の中、まだまだ、人が集まる事、観劇もその一つかと思いますが、抵抗のある中で、ご来場下さいました皆様には、いつも以上に感謝申し上げます。また、ご入場時の検温や手指消毒、マスクの着用等、公演を安全に運営する為に様々ご協力頂き、重ねて感謝申し上げます。

 

2001年に旗揚げした当劇団、今年で20年の節目を迎えます。これもひとえに、ご来場のお客様有ってこそ。

毎回自嘲を込めて「鳴かず飛ばす」の云十年と言っていますが、それでも毎回のように公演に足を運んで下さる熱心なお客様もおられます。前の公演よりも何か新しいチャレンジをする、この目標を胸に秘め、失敗の方が多い歳月でしたが、そんな姿をお客様に見て頂きたい、それがこの20年のモチベーションでもありました。

 

思い返せば、20年前の7月、北上市民会館中ホールで、「ホーカスポーカス~もうさみしくない」という演目で旗揚げした天体望遠鏡です。演劇未経験の私、当時25才でした、一からメンバーを募集し、一年掛けて公演に漕ぎつけました。なぜ演劇を始めたのか、一番の理由は「友達が欲しかった」からです。そういえば「相談相手が欲しい」といって参加したメンバーもいました。舞台のブ、演劇のえの字もわからない私たちの旗揚げを物心両面で支えて下さったのが、北上市の劇団ふぉんずさんです。ふぉんずさんの協力がなければ、今、私はここでこうして皆様をお迎えする事はありませんでした。産みの親として感謝は尽きません。

 

あの旗揚げ、いつ思い返しても、しっちゃかめっちゃかで公演と呼べる代物でもなく、言葉にするなら「疾風怒濤」なんか中学校の体育祭テーマみたい…照明担当の及川君が、終演後、鼻血を出して「終わった~」と叫んだの、地下労働から解放されたかの、あの鼻血が、旗揚げ公演の過酷さを象徴しています。

※彼本当は、天体望遠鏡に参加する気はなく、彼女の付き添いで最初の集まりに参加しただけだったのにね。その二人が結ばれ、今一番上の娘さんが高校で演劇をしています。時の流れを改めて感じます。

 

その後、公演準備の過酷さは増すばかり。しばらく二階建ての舞台を組んでいた時期がありますが、搬入が地獄、設営が地獄、本番への体力なし。本末転倒な「バカ野郎」な時代がしばらくありました。

 

私たちの公演、舞台セットの歴史は2002年の富士大学演劇部と合同で行った富士大文化祭公演に遡ります。当時の富士大演劇部と共に教室を一室借り切って、大量の段ボールで壁を作り、270度位の舞台を作りました。文化祭の準備、深夜1時近くまで教室でワイワイやりながら、舞台を作った経験がめちゃくちゃ楽しくて、まさに「ビューティフルドリーマー」だっちゃ。あの経験が忘れられず、今も出来るだけセットには力を入れているつもりです。

 

 20年で15回の公演と2回の合同公演を行いました。盛岡公演が9回、北上展勝地野外テント、東京公演、等々。旗揚げ前、私には準備していた台本が3つあり、それを形に出来たら、心残りはないと思い始めましたが、25才の青年は45才のおっさんになって、まだ続けています。

 

「おおい、川辺、友達は出来なかったけど、仲間は出来たぞ」

 

この文章を書いている日、岸田総理の演説がありました。

 

「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」なるほど。

 

昨年より続くコロナ禍で、人が集まる事の尊さやエネルギーのようなモノをより身に染みるようになりました。この「特殊」な瞬間がお客様の「特別」になる事を願います。そうできなければまた頑張りますので、お許し下さい…長くなりました。それでは開演まで今しばらくお待ちください。またお会いしましょう。

           

作演出 川辺健

 

 

10月23日24日 16回目の公演をします。

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昨日10月17日をもって、公演の練習が終わりました。

ワクチン接種と重なり、全員集合とはいきませんでしたが、4月からの積み重ねが現れて、満足の練習打ち上げです。

 

前にも書きましたが今回の演目は2013年、花巻市東和町で行った公演の再演です。

多少修正を加えましたが、基本は同じ。

前回の公演で94分かかった公演を今回-24分でお届けいたします。

今思えば、前回どうして、そんなに時間が掛かったのか。

何か成し遂げた気になった公演でしたが、まだまだ全然余分があったと反省してます。

 

とにかく、前回に比べ、無駄なものをそぎ落とした状態でお届けできるとは思います。

 

今回の公演にあたり、僕には一つ目標がありまして、実は僕も全身タイツでちらっと登場します。全身タイツって恐ろしいもので、体型が丸わかり。

なので、あんまりお腹が出ててもやだよね~と思い、公演までにダイエットする事、密かな目標としていました。

 

とはいうものの、食事制限もそんなに出来ず野菜多め程度、酒は勿論止められず、筋トレも腹筋ローラー買ったりして、やっていましたが、そんなに効果はありませんでした。

 

ですが、9月半ばに緊急事態宣言が明け、都合3回、9時-17時までの練習をした結果、見る見る体重が減り、今年最大で72キロあった体重が現在67キロ台まで落ちました。昨日なんか、一瞬66キロ台。

 

痩せにくいといわれる中年のおっさんが、一か月で-5キロ。食事、酒、制限なし!

 

公演の準備ってすごいですね。

 

まあ、そんなこんなで、達成できなければ、絶対失敗と暗示をかけたこのダイエットもクリアし、今週末は本番です。

 

各所でアナウンスしていますが、チケットがとても余っています。

予約を受け付けてから、一週間、何の音沙汰もなく、二度、自分でチケット予約してシステムが稼働しているか、確かめた位です。

 

昔、開場時間を過ぎても一人もお客様が来なくて、風スタの一階のドア、鍵が掛かっているんじゃないか、みに行ったアレ、思い出しました。

 

古い例えで言うと、t.A.T.u.のドーム公演並にお席には余裕がございます。

 

ぜひぜひ、今週末は北上市さくらホール、ご検討下さい。

 

色々ありましたが、格闘技で言うと、計量クリア、サウナで言うなら「整いました」

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

パンフレットの言葉の草稿

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気が付けは10月。公演まであと三週間。毎回この時期は、ホームセンター通いとやる事リストを作成し、なかなかそれが減らない日々です。

 

やる事リストの一つに、パンフレットの言葉を考える事があります。

開演前のBGM選曲や、いわゆる「前説」もそうなんですが、開演まで「待っていただいてるお客様」をなんらか退屈にしない仕掛けは、大事だと思っていて、その一つに「パンフレットの言葉」も含まれると、僕は思います。

なのでそれなりに、「読んで時間を潰せるような」そんな文章にしたいとは思っています。まあ、変更はすると思いますが、今はこんな感じを考えています。

 

 

本日は、天体望遠鏡第16回公演にご来場頂き本当にありがとうございます。

毎回繰り返しているような気がしますが、天体望遠鏡は2001年に北上市で旗揚げした劇団です。勘の言い方はお気づきかもしれませんが、今年で20年目。まあだからどうしたと僕自身思いますが、やはり区切りではあると思います。

 

20年前今でも覚えていますが、今は無き北上市市民会館中ホールで、演劇経験のない僕とその周辺、北上市の劇団ふぉんずさんの絶大なる協力を得て、何とか、形にした、プラモでいうと、プラプラ状態で、何とか立った、みたいな公演を行いました。照明担当の及川君が、終演後、鼻血を出して「終わった」と叫んだの、地下労働から解放されたかの、あの鼻血が、旗揚げ公演の過酷さを象徴しているようでした。

※彼本当は、天体望遠鏡に参加する気はなく、彼女の付き添いで最初の集まりに参加しただけだったのにね。

 

その後、公演準備の過酷さは増すばかり。しばらく二階建ての舞台を組んでいた時期がありますが、搬入が地獄、設営が地獄、本番への体力なし、そんな、本末転倒な「バカ野郎」的な公演を繰り返してみたり。

 

僕たちの公演、舞台セットの歴史は2002年の富士大学演劇部と合同で行った富士大文化祭公演に遡ります。大学の文化祭にもロクに参加した事のない僕は、当時の富士大演劇部と共に教室を一室借り切って、大量の段ボールで壁を作り、270度位の舞台を作りました。その時、深夜1時近くまで教室でワイワイやりながら、舞台を作った経験がめちゃくちゃ楽しくて、まさに「ビューティフルドリーマー」だっちゃ。

あの経験が忘れられず、今も出来るだけセットには力を入れているつもりです。

 

20年で15回の公演と2回の合同公演を行いました。旗揚げした当時は準備していた台本が3つあり、それが形に出来たら、もう何もないと思って始めましたが、25才の青年は45才のおっさんになって、まだ続けています。

 

2000年の初めから2011年まで、僕のテーマはさみしさでした。2011年から2020年までは、でっかい現実、今は、増大する個人でしょうか。

僕らを取り巻く環境は日々、変わっていきますが、やっぱり僕は「今を肯定したい」と思っています。現実がそうでないとすれば、尚更創作でそれを実現したい。それが出来たなら皆様をお呼びし、入場料とお時間を拝借する、理由になるんじゃないか。面倒くさい話をすると、そんなことだけは、20年変わらず思って目指しています。

あとは、最近齢のせいもありまして、集中力が続かず、出来るだけ70分台で終わるお話も目指しています。

 

旗揚げからのメンバーはいよいよ照明の及川君だけとなってしまいました。及川君には生涯天体望遠鏡の行き先を迷わないように照らしてほしいと思います。

 

長くなりました。昨年より続く「コロナ禍」にも関わらず、本日お越しくださいました皆様には、いつにも増して感謝申し上げます。ご来場ありがとうございます。

10年前のパンフに書いた、「これが僕の精一杯」言葉にはしましたが、今はもっと出来たと悔やんでいます。

もう一度言わせて下さい「これが僕の精一杯」です。それでは、どれほどのモノか、

期待値を下げて、ご期待ください。それでは、開演まで今しばらくお待ちください。

またお会いしましょう。

 

作演出川辺健